大使館で働くことになった場合、どんな業務に就くことになるのでしょうか?
大使館の役割は多岐に渡っており、配置される部署により、内容が大きく変わってくるのですが、大きく分けると、外交(経済を含む)に関連する業務、自国民を保護することに関連する業務の二つになります。
それぞれ詳しく見ていきます。
外交に関連する業務
外交というのも大きなくくりなのですが、現地採用スタッフとして携わることがあるとすれば、その国と日本の交流を促進するような仕事がメインになると思います。
自国の商品を売り込むための販路を作るといった経済・ビジネスに関連する仕事も増えてきています。ここに関していえば商社に近い感覚かもしれないですね。
実際、一流のセールスマン、広告マンであることを求められるような求人が少なくありません。
日本と関わることは間違いないので、語学を活かして働くという意味では、ちょっと印象が違うかもしれないですね。
自国民を保護するための業務
大使館のもう一つの重要な業務は、日本に住む自国民をサポートする業務です。パスポートの発給、出生婚姻死亡等の届、在外選挙といった業務ですが、市役所のようなものですね。
その国の人と接する仕事なので、現地語に堪能であることが求められます。この点では、語学が活かせる業務だと言えます。
大使館の職場環境は?
大使館というのは、その国によって多忙を極めるところもあれば、毎日ノンビリと過ごしているといった感じのところもあります。
日本と関わりの強い国、日本での滞在者数が多い国の大使館は忙しいと考えて間違いありません。先進国もそうですね。
具体的にいえば、アメリカ大使館やイギリス大使館などは、かなり忙しいらしく、土日出勤も当たり前というケースも珍しくないようです。
ただし、そういった大使館のスタッフだと、給料もいいようですし、やりがいがあるとも言えます。
大使館スタッフになる時に注意すべきこと
大使館で働くというのは、魅力的な選択肢に見えるかもしれませんが、現実的なことを考えると、頭に入れておかなければいけないこともあります。
それは社会保障に関するものです。
基本的に現地採用のスタッフに対して、健康保険や年金が付与されることはないので、日本人の場合、国民健康保険と国民年金に自分で加入する必要があります。もちろん100%自腹です。
これはバカにならない金額になるので、給料から差っ引いて考えておくべきです。
労働保険はカバーされていることが多いのですが、これもその国によって違います。事前に確認しておくべき必要があります。
いずれにしても、大使館の勤務状況は、国によって大きく違います。一概にこうというくくりは出来ないので、気をつけてください。